災害時に必須!非常食の選び方
地震などの大きな災害はいつ起こるかわかりません。
しかも、近年の異常気象から思いがけない災害に合う可能性が高まっていると感じる方も多いのではないでしょうか。
いざという時に前もって備えておくことの重要性が増しています。
特に食料は災害時に命を繋ぐ為にとても重要です。
自分だけでなく、家族を守る為にも事前に非常食を準備しておきましょう。
非常食の種類と特徴
非常食と言っても何を準備すればいいの?
と思う方も多いのではないでしょうか。
まず、どのような種類の非常食があるかを見ていきましょう。
- レトルト食品:
- 温めるだけで食べられるため、手軽です。多様なメニューがあり、飽きにくいのが特徴です。
- 缶詰:
- 長期間の保存が可能で、開封後も手軽に使えるため非常に便利です。具材も豊富で栄養価も高いものが多いです。
- 乾燥食品:
- 例えば、フリーズドライや乾燥野菜などがあります。軽量で持ち運びに優れ、湯を注げばすぐに召し上がれます。
- パン類:
- 特に保存食として作られたパック式のパンがあります。甘いものや塩味のものが揃っており、子どもにも人気です。
非常食にはそれぞれの特徴があります。
例えば、缶詰は賞味期限が長く、栄養価が高いものが多いため、災害時には貴重な食品です。
一方、レトルト食品は味が豊富で、飽きにくいという利点があります。
さらに、乾燥食品は軽量で収納しやすく、持ち運びに便利です。
災害時を想定した非常食の購入
上述したように非常食にはそれぞれ特徴があります。
その特徴を理解した上で非常食を購入しましょう。
例えば、災害時に電気が使える可能性は低いです。
水も豊富には使えないでしょう。
温める必要のあるものや水を豊富に必要とするものは非常食として適さない可能性があります。
じゃあ、レトルト食品や乾燥食品は準備しないほうがいいのかと言えば、そういう訳ではありません。
状況によってはレトルト食品や乾燥食品はとても便利な非常食です。
災害時には物資が不足します。
電気や水が復旧した際にも、これらの非常食があれば助かります。
非常食を購入する際は、そのまま食べる食品(缶詰・パック式のパン類)と少し手を加えて食べる食品(レトルト食品・乾燥食品)をバランスよく購入しておくことがお勧めです。
賞味期限と保存方法
保存食は購入して終わりではありません。
保存食として利用する為に賞味期限の管理は必須です。
いざという時に賞味期限が切れていたら、保存食を準備した意味がありません。
保存食を準備したら賞味期限を定期的にチェックするようにしましょう。
また、非常食の保存方法にも注意しましょう。
保存方法として以下のポイントを覚えておいてください。
- 直射日光が当たらない冷暗所に保管する。
- 袋や缶が破損していないか定期的にチェックする。
- 保管場所の温度と湿度を確認する。
どこで購入するべきか
非常食はどこで買おう?
と思う方もいると思います。
まず、お手軽に購入できるのは専門店や大型スーパーです。
例えば、アウトドア用品店では長期保存が可能なフリーズドライ食品や自衛隊が使用する非常食が揃っています。
また、これらの店舗では、栄養バランスや保存方法についての知識も豊富なスタッフがいるため、具体的なアドバイスを受けやすいです。
次に、オンラインでの購入も便利です。
特に、災害用の非常食を専門に扱っているサイトは多く、まとめ買いをすることができる場合もあります。
例えば、定期購入制度を利用すると、必要な期間ごとに自動的に商品が届くサービスもあり、管理が楽になります。
ただし、注意が必要です。
知名度が低いサイトや、口コミが少ない店舗から購入すると、商品の品質や賞味期限に不安が残ることがあります。
確実に信頼できる評価や取り扱いがある場所で選ぶことが重要です。
例えば、大手のショッピングサイトや、実績のある商社から購入することで、安心感が得られます。
また、特定のアレルギー対応食品や特別な栄養価を求める場合は、専門店やオンラインサイトが適しています。
家庭での非常食の備蓄量の目安
家庭での非常食の備蓄量は、その家庭の状況によって異なるため、計画的に準備することが大切です。
家族構成別の必要量
災害時に備える非常食の備蓄量は、家族構成に応じて必要量が異なるため、適切な量を把握することが不可欠です。
家庭内の人数や年齢層に応じて、食料を計画的に準備することで、災害時に安心して過ごすことができます。
例えば、4人家族の場合、1人あたり1日3食を想定して、最低でも3日分の非常食を準備すると良いでしょう。
これを基に考えると、家族全体で約36食が必要になります。
期間別の備蓄計画
災害時に備えた非常食の適切な備蓄は、いざという時に家族の安全を守るために非常に重要です。
特に、期間別の備蓄計画を立てることは効果的です。
ここでは、期間別の備蓄計画について具体的に解説します。
具体例としては以下のような備蓄計画を考えると良いでしょう。
- 短期(1~3日):
- 主食(米やパン):家族人数×3日分
- おかず(レトルト食品や缶詰):家族人数×3日分
- スナックや飲料水:家族人数×3日分
- 中期(1週間):
- 主食(米やパスタ):家族人数×1週間分
- 保存がきくおかず(缶詰、乾燥食品など):できるだけバリエーションを増やす
- 栄養補助食品(プロテインバー、フルーツの缶詰など)
- 長期(1か月以上):
- 主食(米のストック、乾燥食品など)
- おかず(長期保存ができるビスケット、乾物、パウチ食品)
- ミネラルやビタミンを補える食品(野菜の乾燥品など)
準備する非常食の量が増えれば、それだけ管理が大変になります。
非常食を準備する段階で家族で相談し、備蓄計画を立てて家族全員で管理することがお勧めです。
非常食を管理する為の工夫
非常食は賞味期限をしっかりとチェックして管理する必要があります。
期限が迫った非常食は消費して、その分を買い足す必要もあります。
管理する上で役立つ工夫をいくつか挙げておきます。
- 賞味期限をカレンダーにマークする:
- 各非常食の賞味期限を記載したカレンダーを作成し、近づいたら買い足しを検討します。
- 消費した分を忘れずに補充:
- 家族が非常食を消費した際には、その分をすぐに補充する習慣をつけることが大切です。
- セールやキャンペーンを利用する:
- 食品のセール時期を把握し、安くなったタイミングでまとめて購入し既存の保存食と入れ替えるのもお勧めです。
家族での点検方法
非常食の管理をしっかりと行う為に、家族で点検ルーチンを組むのがお勧めです。
具体的には、以下のステップで点検を行うことをお勧めします。
- 点検のスケジュールを決める
- 月に1回、または季節ごとに家族全員で点検する日を定めましょう。
- 一定のルーチンを持つことで、忘れずに行うことができます。
- 全ての非常食を出して確認する
- ストックしている食品を一箇所に集めて、賞味期限の順に並べましょう。
- 賞味期限をチェックする
- 賞味期限が近いものや既に過ぎてしまったものをリストアップし、優先的に消費するか必要であれば買い替えを考えます。
- 家族全員で話し合う
- 点検の際に、どの食品が好まれないか、アレルギーがあるかどうかを共有することが重要です。
- 更新内容を記録する
- 点検の結果を記録しておくと、次回の点検時に参考になります。
一人で管理するのは大変ですが、家族全員で点検ルーチンを組むことで適切な管理をすることができます。
よくある質問と回答
非常食はどれくらいの量が必要?
一般的には1人あたり3日分の食料を備えておくことが推奨されています。
例えば、4人家族の場合、1人あたり3日分ということは、合計で12食分の食料が必要になります。
この目安を元に、以下のように食料を分類しながら準備すると良いでしょう。
- 主食(米、パスタ、パンなど)
- おかず(缶詰やレトルト食品)
- おやつ(乾燥フルーツやナッツ)
- 飲料(水や清涼飲料)
もちろん、家族の好みや食事制限を考慮することも大切です。
特に小さい子供や高齢者がいる家庭では、彼らが食べやすい食材を選ぶことが必要です。
子供や高齢者向けの非常食は?
例えば、子供向けには、以下のポイントが挙げられます:
- 食品アレルギーに配慮した品揃え
- 味付けの工夫をした、食べやすい形状の食品(ウエハースやパスタ)
- 開封後も保存しやすい個包装の食品
一方、高齢者向けには以下のような非常食を考慮しましょう:
- 歯や胃腸に優しい柔らかい食品(おかゆやスープ)
- 栄養補助食品やプロテイン飲料
- しっかりと噛めない方でも食べやすい、少量タイプの食品
非常食の保存方法の最適解は?
非常食を保存する際は、以下のポイントに注意しましょう。
- 温度管理:
- 室温が高いと食品の劣化が早まるため、涼しく乾燥した場所を選びます。冷暗所が最適です。
- 湿度管理:
- 湿気が多い場所では、カビや虫が発生する可能性があるため、密閉容器を利用して湿気を防ぎます。
- 光への配慮:
- 直射日光が当たる場所では食品が劣化しやすいです。暗い場所に保存し、光から守る工夫をしましょう。
- 定期的な点検:
- 品物の状態を確認し、賞味期限が近づいているものは優先的に消費するルールを設けます。
保存食と非常食の違いは?
非常食と保存食は、一見すると似たような役割を持つように見えますが、その目的や特徴には違いがあります。
非常食・・・災害や緊急時に使用することを想定した食材
保存食・・・日常生活の中で長期間保存可能な食品
非常食は特定のシチュエーションでの使用を前提に作られています。
これに対し、保存食は通常の食品と同様に扱われ、日常的な食事での消費を意識して保存されます。
非常食は、栄養価やエネルギー補給の観点から特化されたものが多く、特に水分や調理不要で食べられる特徴があります。
具体例として、非常食にはフリーズドライ食品や缶詰が含まれます。
これらは非常時に利用しやすいように設計されています。
一方、保存食にはパスタや米、乾燥豆類などの日常的に使われる食材が該当します。
これらは普段の食事に取り入れながら、いざという時の備蓄としても役立ちます。
非常食は災害時の食事として必要最低限の栄養供給を目的とし、保存食は通常の料理に使いながらも長く保存できる利点を持っています。